父親の育児・子育て

父親の育児参加ってどれくらい? データから見る父親の育児参加率

「世間の父親の育児参加ってどれくらいなのだろう?」

「仕事が忙しい中どうやった子育てに関わっていけるのだろうか?」

父親だって育児に参加はしたい気持ちはあるけど仕事も忙しく育児の関りかたもわからない。

しかし「仕事が忙しい」、「育児がわからない」と育児を母親ばかりに任せてしまうと夫婦関係も悪く ってしまいます。

世間の父親の育児参加率を知り今後の育児へ向いかたを

そこでこの記事では

父親の育児参加率から、父親としてどう育児に参加できるか、夫婦関係をよくするにはどうべきかを、現在5歳と2歳の育児真っ最中の私が今までの実体験と経験をもとにお伝えしていきます。

父親の育児参加ってどれくらい? データから見る父親の育児参加率

今回は直接「日本労働組合総連合会」さんに確認をして、引用の許可を得たデータも掲載いたします。

「日本労働組合総連合会」が男性の育児や家事参加に関する意識や実態を把握するため、「男性の育児・家事参加に関する実態調査」をインターネットリサーチした結果からみていきましょう。

実際、世の中の父親はどれくらい育児に参加できているのでしょうか?

働く父親の育児時間

働く父親の育児時間 週平均は9.3時間  週に60時間以上働く人では7.1時間

全回答者(1,000 名)に、1 週間の育児時間を聞いたところ、「10 時間~14 時間」(20.0%)や「4 時間~5 時間」(15.1%)に回答が集まりました。
1 週間の合計労働時間別に育児時間をみると、週労働時間が 40 時間未満の人では「20 時間~29 時間」(17.1%)や「6 時間~7 時間」(14.6%)が他の層と比べて高くなりました。週労働時間が 60 時間以上の人では「0 時間」(20.2%)が 5 人に 1 人の割合となりました。週に 60 時間以上働いている場合、育児に全く携わっていない人が少なくないようです。

引用:連合調べ

「日本労働組合総連合会」の調べによると、働く父親の場合、週平均育児時間が9時間18分。

一日あたりだと約1時間20分というデータとなります。

労働時間が長くなるほど、育児にかかわる時間が短くなるという傾向になっており、労働時間に比例し育児の時間が短くなっているというのが現状のようです。

まぁ当たり前ちゃあ当たり前ですよね。

言い訳ではなく現実的に長時間労働の為、「育児に参加したくても参加する時間がない」という父親も多いのではないかと、このデータをみて感じました。

働く父親の家事時間

続いて育児と切っても切り離せない「家事」のデータも見ていきましょう。

◆働く父親の家事時間 週平均は6.2時間  週に60時間以上働く人では4.8時間

全回答者(1,000 名)に、1 週間の家事時間を聞いたところ、「2 時間~3 時間」(21.9%)や「10 時間~19 時間」(20.9%)、「4 時間~5 時間」(18.3%)に回答が集まりました。また、「0 時間」は 4.7%にとどまりました。

働く父親の大多数が家事に参加しているようですが、後述の通り「ゴミを出す」が 62.5%となっています。
1 週間の合計労働時間別に家事時間をみると、週労働時間が 40 時間未満の人では「20 時間以上」(17.1%)
が他の層と比べて高くなりました。週労働時間が 60 時間以上の人では「2 時間~3 時間」(26.9%)が高くなり、
「0 時間」(10.1%)は 10 人に 1 人の割合となりました。

引用:連合調べ

働く父親の週平均家事時間が6時間12分。

一日あたりが約53分。

家事も育児同様、家事も労働時間に比例し短くなる傾向となっています。

その限られている時間で実施している家事の内容はこちら

引用:連合調べ

最も多かったのが「ゴミ出し」。

父親の出勤前のゴミ出しが日課となっている家庭が多いようですね。

「ゴミ出しくらいやってよ!」って言われるやつですねw

その他「食事」や「お弁当」などの時間がかかる家事はやはり母親が中心で、父親が担当している家庭は少ないようです。

父親の家事平均一日「53分」という時間だけみると「意外とやっているな」と感じましたが、実施している内容を見ると「仕事のついで」に出来るような簡単なことが多い傾向でもあります。

時間がないとはいえ母親の育児、家事の負担は大きいですよね。

働く父親の育児参加は一日平均1時間20分、家事53分

これはあくまで平均ですがこれが現状働く父親が育児、家事に関わっている平均的な時間のようです。

平均の時間より、長くても短くてもそれぞれ状況が違うので一概に「良い」とも「悪い」とも言えませんが、家族に関わる時間が多いほうが絶対に良いはずです。

しかし時間は限られている。

そんな中で父親はどのように子育てに関わっていけばよいのでしょうか。

父親はどう育児に参加するかべきか

世の中の父親の育児参加率をみて、自分の限られた時間でどのように育児に関わっていくか。

父親は何ができるだろうか。

育児や家事は分担してやるのが家族として理想です。

専業主婦でも共働きでもそれぞれ役割を話し合い協力していきたいものです。

そこで上記のデータを元に育児にかけれる時間別にタイプ分けし、可能な時間内で実施できそうな育児内容とそれにかかる時間をまとめてみました。

週の平均勤務時間が40時間未満の人(8時間労働、週休2日)タイプ1

週労働時間が 40 時間未満の人の17.1%は「20 時間~29 時間」とかなり育児に関わているといえます。(1日平均4時間くらい)

その中で仕事がある日に父親が行っている育児内容は以下のとおり。

一位は「子どものお風呂」(37.0%)

引用:連合調べ

仕事がある日に行っている育児内容の割合が多い順に実施時間をまとめると

〇子供と一緒にお風呂に入る(1時間)
〇子供の遊び相手(30分~1時間)
〇子供を起こす・子供の身支度(30分)
〇子供の歯磨き・寝かしつけ(1時間)
〇朝晩一緒にご飯を食べる(1時間)

1日平均4時間くらい

*仕事がある日(5日)に黄色枠の中のすべての育児を行うと平均4時間くらいで週合計20時間、休日2日間子供と遊んだとして(約4時間)8時間、合計で約28時間。週労働時間が 40 時間未満の人の17.1%の例

これ以外にもいろいろ育児はありますが、週労働時間が40時間前後の人はこんな感じで育児に関わっているようです。

このくらい育児に関われば育児に積極的なタイプと言えるのでしょう。

仕事の他に週20 時間~29 時間くらい育児に関われていたらかなり育児に関わっているといえますが、これに満足せず、妻と相談しながらさらに育児に関わっていけるといいですね。

関われば関わるほど、妻、子供、家族の絆は深くなるでしょう。

父親としてこのくらいの育児時間を目指したいものです。

週の平均勤務時間が40時間前後の人(8時間労働、週休2日)タイプ2

タイプ1の週の労働時間が 40 時間未満の人に次いで比率が高かった育児時間が「6 時間~7 時間」(14.6%)(1日平均1時間20分くらい)

一日の平均の育児時間を1時間で考えると、行っている育児内容はこんな感じでしょうか。

〇子供と一緒にお風呂に入る(1時間)
〇子供の遊び相手(30分~1時間)

タイプ1と週の労働時間は同じなのに、育児に関わる時間が約3分の1で明らかに短く育児に消極的なタイプだと言えるでしょう。

ですが、一日の平均育児時間が1時間20分というデータから考えると、これが「一般的な父親の育児時間」ということも言えます。

週に「6 時間~7 時間」くらいの育児時間はデータ的に「一般的」とはいえ、仕事時間が同じ「育児に積極的なタイプ」よりは明らかに時間があるのに育児に参加していないと言えないので、できることから協力していきたいものです。

まずは「仕事がある日の行っている育児」のデータを参考に、自身が今まで行っていない育児を担当してみてはいかがでしょうか。

子供の歯磨き・寝かしつけや朝晩一緒にご飯を食べるなど、これまで自分に使っていた時間を家族のために使うだけで子供と、妻と良い絆がはぐくめるでしょう。

週の平均勤務時間が60時間以上の人(8時間労働+残業1時間くらい、週休1日~2日)

週に60時間以上働く人の平均育児時間は7.1時間。

(1日平均1時間)

このデータだけ見るとタイプ2の「平均時間1時間20分」とあまり変わらないので、仕事が忙し人でも子育てに関わっている人は一定数いることがわかります。

しかし、週に60時間以上働く人の中で一番多い割合の、20.2%の人は「0時間」で週に60時間以上働く人の5 人に 1 人は育児に全く携わっていないというのも現状。

次いで18.5%が「10時間~14時間」、16.8%が「2時間~3時間」と関わっている人と全く関わっていない人がはっきり分かれることも、このデータでわかります。

週に60時間以上働く人で一番育児に関わっている18.5%の「10時間~14時間」の人の育児内容ではこんな感じでしょうか。

〇子供と一緒にお風呂に入る(1時間)
〇子供の遊び相手(30分~1時間)

転勤や深夜勤務、不規則な仕事時間で関わりたくても、関われないという人もいると思いますが、

仕事重視で育児に全く携わっていない人はワーカーホリックタイプと言えるでしょう。

仕事が忙しいのは仕方ないですが、そういった決定権は自分自身にあります。

仕事のせいにし育児を母親ばかりに任せていると妻と子供の信用を失い、最悪の事態を招く事もあります。

もちろん仕事は大事ですが、今は自分の選択してきた結果なので一度考えてみるのもいいかもしれません。

どうしても仕事を優先するのであれば、どういうことで育児に関わていけるか妻としっかり話し合うようにしましょう。

父親の育児参加が夫婦円満の秘訣

育児の時間が長いか短いかは子供にも影響しますが、夫婦関係にも影響します。

「子供ができて妻が変わった・・・」

「自分に対する妻のあたりがつよくなった・・・」

などは、出産後の女性ホルモン関係ということもありますが、子供が生まれたことにより妻の状況が変わったのに、夫の状況は全く変わっていないことが原因だったりします。

「妻の状況(育児をする)が変わった」のに「夫の状況(育児に参加しない)が変わらない」

自分達の子供なのに「育児に参加しない」「夜出かけることが多い」「帰りが遅い」など自分だけ時間を変えず生活していたら、そりゃ夫婦仲が悪くなるのは当たり前ですよね。

仕事も忙しい、付き合いもあるそんな中、夫婦関係をよくするのはどうすればいいのだろうか。

父親の育児参加は4つの秘訣で夫婦円満

  1. 不慣れは言い訳
  2. 作業量は比べるな
  3. 家事は自分のことだと思ってやる
  4. 妻を愛する努力をする

父親が育児をするうえで心得たい4つのポイントです。

「こんなことを!」と思うようなこともあるかもしれませんが、夫婦円満とは協力する姿勢が大切です。

できることからやってみましょう。

不慣れは言い訳

男でも女でも初めての育児はわからないことだらけです。

女性は母性があるとはいえ、初めて育児をする上では状況は一緒です。

ミルク、おむつ交換、離乳食など「不慣れ」と言い訳してはいけません。

その積み重ねが育児離れの原因にもなるので率先して楽しみながら経験していくと良いでしょう!

昔から育児(特に新生児から幼児くらいまで)は母親だけ関わっているイメージが強いですが、育児は体力を使うので、男性の方が結構むいていたりします。

作業量は比べるな

男の立場から見ると「自分は仕事をしている」とか「お前は家にいるだけだろう」という思う気持ちになるのはわかりますが、育児や家事で作業量を比べても全く意味がなくケンカになるだけです。

男と女ではそれぞれ出来る内容も容量も違います。

家族は協力していくもの、作業量に公平さを求めず、家族の時間を大切にすれば、自然に作業量を比べることなく育児に関わっていけるでしょう。

家事は自分のことだと思ってやる

「育児もやって、家事もやるのか!!」と思いますよね?

でも仕事で帰りが遅い間、外出している間、普段それを全てやっている人は誰ですか?妻ですよね?

共働きでも家事を一切やらない人もいるように、つまりは他人に甘えているだけです。

「やってくれるだろう」とか「妻がやるから」とか甘えているだけ。

誰もやる人がいなければどんなに忙しくても自分でやるしかありません。

家族全員分とまではいかなくてもせめて自分自身の分は出来るはずです。

そして、自分自身の分をやるなら「ついでに」家族全員の分もやれるはずです。

「自分は家族の一員で家事は家族のこと」自分のことなのですから。

妻を愛する努力をする

愛するという概念はそれぞれ考え方があるでしょうが、

「愛する努力をする」ということが大切です。

これが全てと言っても過言ではありません。

好意を寄せる努力をするのが「愛するということ」です。

それが気持ちがわかれば、仕事が忙しくても育児だろうが家事だろうがなんでもやろうとするはずです。

そして妻を愛する努力をすれば夫婦関係は必ずよくなります。

まとめ

父親になって育児のことをネットで調べてみると、圧倒的に父親より母親の悩みを掲載している内容が多い現状、父親もまた仕事と育児の関わり方に悩む人は多いと思います。

以下は仕事と育児についての理想と現実のデータです。

引用:連合調べ

理想では、なんと62.7%もの人が「仕事と育児を両立したい」と考えている結果でした。

しかし現在の状況では仕事を優先している人が56.5%仕事と育児を両立している人は30.4%となっており、仕事と育児を両立したいと思っていても、実際に両立できている人は少ないみたいです。

それをいかに両立できるか、するかは自分自身にかかっています。

父親だって息抜きが必要で全てを頑張る必要はありませんが、この記事をみて自分はあまり関われていないと思った人は、自分たちの状況に合わせ育児、家事を協力しあえるよう夫婦で話し合うことが大切だと思います。

そして言い訳せず家族のことと意識をもつと、育児、家事を楽しく行えるようになるでしょう。

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