今の世の中、携帯でも簡単にゲームが楽しめる時代です。
ゲーム機も進化を遂げ大人でもやめれないほどゲームは魅力的なものとなっています。
このような状況下で「子供とゲーム」にどう向き合っていけばよいのでしょうか?
この記事では、
ゲームをやめれない子供に対しての”効果的な対処法”
を自身のリアルな子育て経験をもとにお伝えしていきたいと思います。
現在5歳の男の子と2歳の女の子の育児真っ最中!実際に現在もおこなっている対処法です。
少しでもお役に立てるようであれば幸いです。
子供をゲーム依存症にさせない方法
大前提として、ゲームが好きなお子さんであれば、ゲームはやめれません!
え!って感じですよね?
ここでの「ゲームをやめれない」という意味は決して「ゲーム依存症」ではなく
「強制的にゲームをやめさても、実質やめさせることは出来ない」ということです。
子供はゲームに限らず楽しい活動から楽しくない活動に切り替える能力が未発達ですので、ゲームをやめれないことがゲーム依存症になっているということではなく、
単にほとんどの子供にとって「楽しいことを中断するのは難しい」というだけです。
それを理解せず親が倫理をかざし強制的に「やらせなかったり」「やめさせたり」する事は基本的な解決ではなく
恐怖で感情を押さえつけているだけの行為にすぎません。
その場は「怖い」のでやめますが逆に衝動は増すばかりでかえってゲームに依存症になりかねません。
そして一方的に押え続けられた感情は、やがて成長した時に違う形で発散されることがあります。
「反抗」「不登校」「ウツ」など、親への当てつけとしてかえってきます。
しかし、やりたいだけやらせればよいということではありません。
親の価値観でゲームを無理やりやめさせるのではなく、
子供を尊重した姿勢でゲームが好きな子供にどう向き合うかが大切で
子供をゲーム依存症にさせない方法です。
ゲーム依存症にならないようにどう子供に向き合うか
上記で書いたようにゲームそのものが「悪」ではなく、ゲームをやめれないことや決まりを守れないことに対して「どう向き合うか」「どう対応するか」が重要となります。
以下の3つの向き合いかたの例を参考にそれぞれのご家庭でどう向き合うか考えてみましょう。
- 完全容認
- 子供と相談して決める
- 叱って(怒って)やめさせる
答えはありません。お子さんの成長速度や個性により根気強く向きうことが大切です。
1.完全容認
いっさい口出しをしないで子供のやりたいようにやらせる。ある意味放棄にも思えますが、見守るという考えかたもあります。
完全容認した時のメリットデメリットを考えてみましょう。
メリット
- 子供の自主性を尊重
- 怒るストレスがなくなる
- ゲームに夢中なので子供に手がかからなくなる
- 職業になる可能性はある
デメリット
- 子供は自制心が未熟なので好きなだけやってしまい、やるべきことをできない可能性がある
- 子供自身が興味ないこと以外やらないようになる可能性がある
- 新しいなことを学ぶ機会を失う
- 生活が不規則になる
2.子供と相談して決める
ゲームをやる時間や、やめる時間を子供と相談して決める。
根気がいる方法です。メリットデメリットを考えてみましょう。
メリット
- 子供自身で決める力がつく
- 我慢する力がつく
- 子供と向き合う時間が増える
デメリット
- 子供は自制心が未熟なため決めごとを守れなことが多く、対応に根気が必要
- 決まりを守れるようになるのに時間がかかる
3.叱って(怒って)やめさせる
叱ったり、怒ったり、説得したり、ゲームを取り上げたり、強制的にやめさせることのメリットデメリットを考えてみましょう。
メリット
- 即効性がある
- とりあえずゲームはやめる
- 簡単にゲームをやめさせられる
デメリット
- 無理やり中断されることで欲求が解消されず更にゲームがやりたくなる
- 子供を尊重していない
- 恐怖や圧力に敏感になる
- 自分で決める力がつかない
- 隠れてやる
- 嘘をつくようになる
「1」~「3」のどれが正解ということは一概には言えませんが、一番やっているであろう「3の叱って(怒って)やめさせる」事は出来るだけ避けた方がよいでしょう。
「怒るこという行為」は恐怖や圧力で子供をコントロールしようとしているだけで、子供を尊重していない行動です。
怒られてゲームをやめる理由は「怖いから」「怒られるから」で、恐怖などで抑圧された状態はさらにゲームへの依存が強くなり、隠れてやったり、うそをついたり、友達の家に行ってゲームばかりやったり、、、解消されない欲求は強くなるばかりで悪循環です。
「ゲーム依存症になったらどうしよう・・・」
そんな不安でつい怒ってしまうかもしれませんが、
怒って無理やりやめさせることより、自分の子供に何を大事にして欲しいかを考え、どう向き合うかが大切です。
子供がゲームをやめる具体的な対処法
理想は「子供自身が自分でやめる」こと
「なにを夢見たいこと言っているんだ!」と思うかもしれませんが、
条件や恐怖で子供をコントロールしているうちは、自分でやめる能力を学べないので絶対に自分ではやめれません。
「怒る」と言う行為は子供の自立を妨げている行為です。
「子供自身が自分でやめる」ようになるには
- 親はサポートの姿勢
- 怒らず自主性を促す
- 親の忍耐
が重要で、子供を尊重する心を忘れず、怒らず、叱らず、説得せず、
自分でやめることを根気強く諭すことが
「子供が自分でやめれるようになる」最も効果的な対処法です。
「ゲームをやめなさい」→「そろそろゲームをやめたら?」
「○○まででゲームはやめさい」→「自分でやめる時間を決めようね」
など、やめることを自分で選択させる言い方を心がけるとよいでしょう。
「やめることを自分で選択させる言い方」をする科学的な意味
心理学の専門用語で「認知的不協和」という心理があります。
簡単にいうと、「自分の思惑と現実が矛盾していることにストレスを感じる」状態の心理です。
テレビゲームをしてる子供に「こらっ!勉強しなさい!」と言ってやめさせたグループと、「そろそろ勉強をはじめたらどう?」と優しく諭したグループを作って、最終的にはゲームをやめてもらう実験があります。
その後、子供たちに「あのゲームはどれくらいおもしろかった?」と聞くと、
叱られたほうは「すごくおもしろかった」と答え、
優しく諭されたほうは「そんなにおもしろくなかった」と答える傾向があるとの結果でした。
叱られたほうは「もっとゲームをやりたかったのにやめざるを得なかった」、つまり怒られて強制終了されただけでなので、認知的不協和は生じず、「すごくおもしろかった」と答える。
ゲームをやめたのは状況が許さなかっただけで、ゲームに対する強い興味は変わらないので「すごくおもしろかった」という心理になるのです。
一方、優しく諭されてやめると
「もしかしたら続けられたかもしれないのに自分でやめてしまった」ことになります。
「やめたくなかったはずなのに、自分でやめてしまった」という気持ちと行動の不一致がおきます。これが認知的不協和です。
その「自分でゲームをやめた」という自分の判断(不一致)を、自分の内面心理から説明しようとする時、説得力のある説明は
「実はあのゲームは、それほどおもしろくなかった」→「だから私はゲームをやめた」
という心理になることが多いのです。
実際、親が優しく諭す接し方を辛抱強く続けると、いつしかゲームに対する興味を失ってしまうことがこの実験で証明されています。
「自分でゲームをやめたという事実」を作ること、そのためには「やめることを自分で選択させる言い方をする」ということが、子供が自分でゲームやめれる最も効果的な対処法です。
そう、そして親の根気が何より必要です。
参考書籍
子供がゲーム依存症になること以上に注意すべき事
ゲームをやる時間を守るように促す
子供がゲーム依存症になること以上に注意すべき事は
大切な時間がゲームに奪われることです。
ゲームをやる時間が長いと勉強することや新しい感覚を感じる時間も奪われます。
ゲームに子供の成長に必要な貴重な時間を奪われてたくないものです。
しかし子供だって楽しみが必要なのは事実、完全にやらせないのではなくゲームをやらせるなら必ず子供とゲームをする時間や長さを話し合うようにしましょう。
ここでも親が一方的に時間を決めずに、子供を尊重し一緒に決めることをおすすめします。
ゲームの目安時間は1時間以内が良いようです。
ルール作りはしっかり
ゲームをやらせることはよいとしても、ルールは必要です。
子供への伝え方は「怒らないで促す」ことは良いですがルールは守るように伝えましょう。
その他ネット環境がある携帯ゲームやパソコンゲームなど、子供には判断できない有害なことは親がしっかり確認、管理しましょう。
課金:自由に課金出来ないように設定する
18禁:観覧出来ないように設定する
まとめ
ゲームをやらない親は特に、ゲームに熱中する我が子の気持ちがわからず、過剰に心配し制限しょうとするものです。
目が悪くなる、思考が弱くなる、中毒になる依存症になるなどゲームをすることのデメリットも心配の要素ですが、それらはゲームだけではありませんし、全ての人に当てはまることでもありません。
TVやYouTube、パソコン、読書など良いも悪も人に様々な影響を及ぼします。
それらを心配すより、
ゲームに奪われる時間と怒って対処することの影響を心配するべきでしょう。
ゲームをやらせる時、やめさせるの注意点と対処のまとめ
2.叱らず自分でやめれるように優しく根気強く諭す
3.無理やりやめさせない(自分からやめるようにする)
「そろそろやめたら?」と優しく言っても子供が返事しないかもしれません。
でもそれは「夢中になっている」だけで「聞いていないわけではない」ので「怒らず」根気強く何度も諭すことが大事です。
ついつい怒ってしまう事もあるかもしれませんが、「それは逆効果」と自分を抑え、根気強く対応したいものですね。
子育ては忍耐が必要です。子供によって親も育つとはまさにこのことですね。
最後に
親だって人間です。感情的に怒ってしまうこともあります。
私だってそうです。
全ての感情を抑える必要はありませんが「怒る」ことの本質を冷静に考え「怒らない選択」をして行きたいですね!